かんべむさし「言語破壊官」を読んだ感想やおすすめしたい人について!

“かんべむさし”さんと言えば、日本の「SF作家第二世代」を代表する作家の一人と言われています

今回ご紹介する「言語破壊官」は、短編集の1つとして執筆された作品ですが、読み進めていくうちにどんどんとその世界観に引き込まれてしまいました。

「SF小説を読んでみたいけどどれを読んだらよいか分からない」

という方は、是非最後までゆっくりとご覧いただき、この記事を参考にしてもらいたいと思います。

かんべむさし「言語破壊官」を読んだ感想について

まずは、かんべむさしさんの「言語破壊官」を読んだ感想からご紹介します!

物語のスタート地点はビジネスマンとOLが行きかうオフィスビルの谷間、時間帯はお昼休みと夕暮れ時の中間帯。

ランチを食べ過ぎてしまうとちょうどこの時間帯にウトウトしてしまいますし、週末の場合には終業時間が来るのが待ち遠しいですよね。アイドリングタイムとも言えるような中途半端さもあり、都会のエアポケットともいえる静けさも感じられました。

主人公はまもなく40歳を迎えようとしながら、これといった定職に就いていない「彼」。

およそヒーローには似つかわしくない彼が偶然にも現在の世界とは別の場所、パラレルワールドへの扉を開けてしまう急展開にワクワクします。

そんな彼と相対するのはふたり組の男性、思考警察の言語破壊官と取調官。固有名詞も持たずに年齢も不詳、どこからともなく現れてどこまでも追いかけてくるのが何とも無気味。

言語破壊官たちが執拗につきまとってくるのは、所属する組織に忠誠を誓い自らに与えられた任務を遂行するためだけではありません。

現代人の多くが日々の雑事に頭がいっぱいで、不都合な真実から目を背けていることを痛感しました。

この世界と人類の存在を揺るがすほどの秘密とは、その正体へとたどり着いた彼に待っている運命は衝撃的ですよ。

かんべむさしのプロフィールや経歴について

ここでは、かんべむさしさんのプロフィールと経歴についてご紹介します

【プロフィール】

  • 名前:かんべむさし
  • 本名:阪上順
  • 年齢:76歳(2024年2月現在)
  • 生年月日:1948年1月16日
  • 出身:兵庫県西宮市
  • 身長:非公表
  • 血液型:B型 

【経歴や人物に関する情報やエピソードなど】

生誕地は石川県金沢市、生後すぐに新潟市内に転居、小学5年生の時に転校生として大阪の豊中市へ。

大手保険会社に勤務する父親が転勤族だったために、全国を転々とする幼少期を送ったかんべむさしさん。

その中でも特に父の本籍がある西宮市には、特別な愛着がありました。

その西宮に本部を置く関西学院大学の社会学部に入学、この頃から文章を書く仕事に興味を持ち始めますが就職先は広告代理店です。

コピーライターとして多忙な日々を送りつつ、早川書房主催のコンテストに投稿した「決戦・日本シリーズ」が佳作に選ばれました。

専業作家として執筆活動に入ると、同世代の横田順彌や堀晃とともに「SF第2世代」として話題に。

落語家の桂一門とも交流があり、SFと上方の笑いとの融合を模索し続けています。

かんべむさしの主な代表作品について

かんべむさしさんの主な代表作品についてもご紹介します

  • 課長の厄年
  • 遊覧飛行
  • 泡噺とことん笑都

「課長の厄年」は、TBS系列にて『課長サンの厄年』というタイトルでドラマ化された作品ですが、ドラマは原作のモチーフを借りただけだったそうで、内容はまったく異なるものだったようです。

かんべむさし「言語破壊官」はこんな人におすすめ!

最後に、かんべむさしさんの「言語破壊官」をおすすめしたい理由をご紹介したいと思います

変わり映えのしない毎朝の通学路・通勤電車、延々と繰り返される教室の時間割・オフィスでのルーティンワーク、マンネリ化している同級生・同僚との会話… 日常生活に刺激がなくて物足りなさを覚えている、学生やサラリーマンの皆さんは是非ともこの本を読んでみてください。

身体の奥底に眠っているはずの豊かな想像力が刺激されていき、いつもの風景も新鮮に見えてくるはず。

行き詰った人間関係にもささやかな変化が訪れて、ゆくゆくはドラマチックな出来事が期待できるかもしれません。

トレンドを追うことや知識を詰め込むことだけが読書の楽しみではなく、自分らしさや感受性を養うことこそが本来の目的だとかんべさんの作品は教えてくれますよ。

まとめ

今回は、かんべむさしさんの「言語破壊官」を読んだ感想やおすすめしたい理由をご紹介しました

かんべむさしさんの小説の作風は、初期は独自の言語感覚で奇想と笑いにあふれる短編を数多く執筆していたそうですが、近年は日常に即した設定の中に、軽妙な笑いと辛辣な風刺を込めたサラリーマン小説が多いと言われています。

今回の作品の舞台もビジネスマンとOLが行きかうオフィスビルの谷間という設定から始まっていますが、今の世界とは別の場所、パラレルワールドへの扉を開けてしまうという急展開に目が離せません。

是非、読んでみて欲しい作品です!

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

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